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アムロジピン服用中に避けるべき食べ物は?食べてはいけないものの完全ガイド

雑記
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この記事を書いた人

ゆう

自己研鑽とチャレンジすることが大好きな、3児の父親薬剤師

【経歴】
・関東在住。
・子どもと公園やショッピングに行くための運転と散策が好き。
・ドラッグストアと調剤薬局、両方で薬剤師としての勤務経験あり。
・2023年12月にブログ立ち上げ

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アムロジピンを飲んでいる方へ、知っておくべき大切な情報をまとめました!

この記事では、アムロジピンの効果や服用方法、避けるべき食べ物、他の薬との併用についてわかりやすく解説します。

この記事でわかること
  • アムロジピンの基本情報と使用方法
  • 服用中に避けるべき食品とその理由
  • 安全な食事管理のコツ
  • よくある質問への回答

この記事を読むことで、アムロジピンを安心して効果的に使うための知識を得られます。
ぜひ最後まで読んで、健康管理に役立ててください!

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アムロジピンとは?

アムロジピンの効果と用途

アムロジピンは、高血圧や狭心症の治療に使用される薬で、カルシウム拮抗薬として知られています。

高血圧の治療薬には様々な種類がありますが、この薬は血管を拡張し、血圧を下げるタイプのもの​。
1日1回の服用で効果が持続し、安定した血圧コントロールが可能です。

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アムロジピン服用中に避けるべき食べ物は?

アムロジピンは食事の影響を受けるのか?

薬の中には「空腹時」に服用しなければならないものも存在します。
アムロジピンの添付文書では、食事の影響について以下のように記載があります。

健康成人にアムロジピンとして5mgをクロスオーバー法により空腹時又は食後に単回経口投与した場合の薬物動態パラメータに有意差は認められず、アムロジピンの吸収に及ぼす食事の影響は少ないものと考えられる。

引用元:アムロジン錠 添付文書より

このため、食後であっても、食前、食間等であっても効果に差はないと考えられます。

グレープフルーツの影響と理由

アムロジピンを服用中にグレープフルーツを摂取することは、避けるべきとされます。
これは、グレープフルーツに含まれるフラノクマリンという化合物が、アトルバスタチンの代謝に重要な役割を果たす酵素(CYP3A4)を阻害するためです。

この酵素の働きが抑えられることで、アムロジピンの血中濃度が上昇し、副作用のリスクが増大します。

グレープフルーツの影響の詳細

グレープフルーツを摂取すると、フラノクマリンが小腸内でCYP3A4酵素の働きを阻害します。

この酵素は通常、アムロジピンの代謝を助ける役割を持っており、小腸から体内に吸収される薬の量をある程度抑えるのですが、この酵素の活動が抑制されると、アムロジピンが分解されず、血中に多く吸収されます。

結果として、薬の効果が強まり過ぎ、低血圧やめまいなどの副作用が発生する可能性があります。

このように、グレープフルーツは、アムロジピンの効果を増強し、副作用のリスクを高めるため、服用中は避けるべきです。特に、グレープフルーツジュースも同様に避けることが推奨されます。

ゆう
ゆう

ただし、グレープフルーツの影響をうける他の薬物に比べると、アムロジピンはそこまで影響を受けない様子。

グレープフルーツジュースを飲んでいてもあまり問題が無い(有意差が無い)とする研究結果も出ていますので、そこまで気にしなくても良いのかもしれません。1

参考までにグレープフルーツジュースの影響を調査したもののデータを添付しておきます。

引用元:北村正樹,景山茂 著 グレープフルーツジュースによる薬物相互作用 1999 年 42 巻 4 号 p. 430-433(jst.go.jp)

こちらのデータによるとグレープフルーツがアムロジピンに与える影響は約10%程度。

フラノクマリンを含有する他の食物は何?

グレープフルーツ以外にもフラノクマリン類が含まれている柑橘類があり、同じように相互作用が報告されているので、注意が必要です。

以下はフラノクマリンが含まれる柑橘類とほとんど含まれない柑橘類の一例です。2

柑橘類に含まれるフラノクマリン類のDHB(ジヒドロベルガモチン) 換算量(μg/mL)

カンキツ名果汁{DHB換算量(μg/mL)}皮{DHB換算量(μg/mL)}
グレープフルーツ13.03600.0
スウィーティー17.52400.0
メロゴールド12.53400.0
バンペイユ12.575.0
レッドポメロ6.4240.0
ダイダイ3.272.0
ブンタン2.25660.0
ハッサク0.9220.0
サワーポメロ1.01000.0
メキシカンライム0.9635.0
甘夏ミカン0.61040.0
パール柑0.920.0
サンポウカン0.440.0
レモン0.05180.0
日向夏0.1228.5
ネーブルオレンジ0.050.24
スウィートオレンジ0.0116.0
ウンシュウミカン検出されず検出されず
ポンカン検出されず0.08
イヨカン検出されず0.2
デコポン検出されず検出されず
ユズ0.010.4
カボス0.011.44
スダチ検出されず0.14
キンカン検出されず0.02
酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含有のスクリーニング
齋田哲也,藤戸博 佐賀大学医学部附属病院薬剤部
医療薬学Vol.32 No.7(2006)より

以上のデータから、スウィーティーやメロゴールド、バンペイユなどもグレープフルーツと同程度、果汁にフラノクマリンを含んでいるため避けた方がいいと言えます。

また、柑橘類の皮には特に多くのフラノクマリン類が含まれていることもわかります。
このため、柑橘類の皮を使用しているマーマレード等は避けた方がよい食品のひとつとなります。

生薬に含まれるフラノクマリン類のDHB(ジヒドロベルガモチン) 換算量(μg/g)

漢方に用いられる生薬には、柑橘類の植物が用いられていることもあります。

生薬名科名DHB換算量(μg/g)
トウヒミカン336.0
キジツミカン20.0
オウバクミカン検出されず
チンピミカン検出されず
ゴシュユミカン検出されず
サンショウミカン検出されず
ビャクシセリ784.0
ゼンコセリ2.1
ハマボウフウセリ0.65
トウキセリ0.54
ボウフウセリ検出されず
ウイキョウセリ検出されず
サイコセリ検出されず
オウギマメ検出されず
センナマメ検出されず
カンゾウマメ検出されず
カッコンマメ検出されず
クジンマメ検出されず
ソウハクヒクワ検出されず
ホップクワ検出されず
酵素免疫測定法による食物・生薬中のフラノクマリン類含有のスクリーニング
齋田哲也,藤戸博 佐賀大学医学部附属病院薬剤部
医療薬学Vol.32 No.7(2006)より

特に注意が必要な生薬は「トウヒ」、「ビャクシ」。
グレープフルーツジュース100mLあたりに含まれるDHBの量は1300ですが、この二つは2~4g程度で同じくらいの量のDHBを含有していることになります。

ゆう
ゆう

「トウヒ」と「ビャクシ」は、ツムラの医療用漢方製品には含まれないので、そこまで心配しなくても大丈夫そうです。

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アムロジピンと納豆の飲み合わせは問題ない?

結論は「アムロジピンと納豆は一緒にとっても問題なし」。

納豆は、ビタミンKを多く含んでいるのが特徴です。
このビタミンKは血液の凝固を助けるため、ワーファリン(血液が固まるのを防ぐ薬)を服用中の方は摂らないように指導されます。

ただ、アムロジピンの薬効には関係がないため、一緒に摂っても全く問題ありません

一部サイトで「納豆と飲み合わせが悪い」とされていますが、そのようなデータは全くありませんので注意するようにしましょう。

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Q&A:アムロジピン服用中に避けるべき食べ物は?食べてはいけないものの完全ガイド

Q1: アムロジピン服用中にグレープフルーツを食べてもいいですか?

A1: アムロジピン服用中にグレープフルーツやそのジュースを摂取することは避けるべきです。グレープフルーツに含まれるフラノクマリン類がアムロジピンの代謝を阻害し、薬の血中濃度を高める可能性があります。これにより、低血圧やめまいなどの副作用が発生するリスクが高まります。

Q2: アムロジピンと他の降圧薬を併用しても大丈夫ですか?

A2: アムロジピンは他の降圧薬と併用することがありますが、医師の指導のもとで適切に管理される必要があります。併用により、副作用のリスクが高まる可能性があるためです。

Q3: アムロジピン服用中に納豆は避けるべきですか?

A3: アムロジピン服用中に納豆を避ける必要はありません。

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まとめ:アムロジピン服用中に避けるべき食べ物は?食べてはいけないものの完全ガイド

アムロジピンの服用中はグレープフルーツなどの特定の食品を避けることが重要。

また、他の降圧薬との併用には注意が必要で、医師の指導を仰ぐことが推奨されます。
健康を維持し、薬の効果を最大限に引き出すために、食事管理と定期的な医師の診察を心がけましょう。

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参考文献

  1. 北村正樹,景山茂 著 グレープフルーツジュースによる薬物相互作用 1999 年 42 巻 4 号 p. 430-433 DOI:https://doi.org/10.11453/orltokyo1958.42.4_430 ↩︎
  2. 愛媛大学医学部附属病院薬剤部 薬品情報管理室 グレープフルーツおよび他の柑橘類に含まれるフラノクマリン類との薬物相互作用 DIニュース2024年2月1号(ehime-u.ac.jp) ↩︎
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