2024年4月19日、X(旧Twitter)の最高CEOであるイーロン・マスク氏がポストした内容が話題となっております。
Any accounts doing engagement farming will be suspended and traced to source
— Elon Musk (@elonmusk) April 19, 2024
直訳すると「エンゲージメントファーミングを行っているアカウントは停止され、ソースまで追跡されます。」
エンゲージメントファーミングを行っているアカウント…?
ということで、このポストの意味を考えてみました。
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エンゲージメントファーミングとは何か?
エンゲージメントファーミングの基本的な定義
エンゲージメントファーミングとは以下のような行動を指すようです。
Foresight Newsによると、イーロン・マスク氏は「エンゲージメント・ファーミング」に関与するアカウントはすべて禁止され、Grokを使用してそのような活動に関与するソースを検出、削除、追跡すると発表した。
エンゲージメント ファーミングとは、いいね、コメント、共有、その他の形式のインタラクションを増やすために設計されたさまざまな戦術を通じて、ソーシャル メディアでの自分の存在感を人為的に高めることを目的とした戦略です。これは、あまり価値を追加せずに複数のディスカッションに参加したり、注目を集めるために多数のユーザーにタグを付けたり、物議を醸すコンテンツを使用して反応を引き起こしたりすることで実現できます。
引用元:イーロン・マスク、エンゲージメントファーミングに関与するアカウントの禁止を発表 | Binance News - Binance Square
エンゲージメントベイトを行うアカウントは停止され、ソースまで追跡されます(これは2度とアカウントを作ることが出来なくなるってこと?)エンゲージメントベイトには様々な種類があります。当てはまっているものがないか、今のうちにチェックしておいた方が良いと思います👀💥 https://t.co/dUcqGivwNN pic.twitter.com/WYznlTdoJL
— ロコテック【公式】 (@loco_technology) April 19, 2024
「エンゲージメントベイト」という言葉が使われていますが、意味としては「エンゲージメントファーミング」とほぼ同じだと捉えてよいと思います。(ベイト=エサの意味)
これらの情報を踏まえたうえで「エンゲージメントファーミング」が具体的にどのような行為を指すのか解説していきます。
インプレゾンビ
「ソーシャル メディアでの自分の存在感を人為的に高める」ということから、最近問題になっている、いわゆるインプレゾンビも規制対象となりそうです。
コピーコンテンツが殆どで、意図的に低品質なコンテンツを量産する問題行動だからです。
インプレゾンビの行う迷惑行為は、ユーザビリティを低下させるだけでなく、不当な報酬が発生するため、早急に取り締まられるのではないでしょうか。
朝活や交流イベントなど、故意にエンゲージメントを高めるような行為
一番気になるのが、朝活や交流イベントが規制の対象となるのかどうか…。
If you're aware of any engagement farmers, please mention them in the comments below.
— DogeDesigner (@cb_doge) April 19, 2024
(Note: This post itself is an example of engagement farming.)
このポストから考えると、朝活や交流を促すためだけのポストもペナルティの対象である可能性が…。
朝活や交流もダメになるのきつすぎませんか…?
インプレゾンビは規制してほしいけど、こういった交流は規制しないでほしいんですが…。
ユーザーが本心から「リポストしたい」とか「いいねしたい」と感じて行う交流であれば問題ないと思います。
しかし、他のユーザーに「○○をさせる」ような、以下の行為は規制の対象になると思われます。
- Vote Bating(投票促進のエンゲージメント戦術 )
「Aと思う人はいいねを押して、Bはこの投稿をリポスト、その他の意見はコメントで」
といった形で、通常のいいねやリポストの機能を利用して、エンゲージメントを高めるポスト。 - Share Bating(リポストを通じたプレゼント応募企画)
「この投稿をリポストすると、プレゼントが当たるかもしれません!」
のような、特定の報酬を目的としたリポストを推奨するポスト。 - Comment Bating(コメントで製品発売を促す行為)
「欲しい」とコメントした人が特定数に達したら限定販売するなど、
コメントを通じてユーザーの参加を求める行為。 - その他規制の対象となる可能性のある行為
「答えはリプ欄に」
「フォローしてくれたらフォロバ100%」
「リプは一言でOK」などなど…
イーロン・マスクの新方針とその影響
マスクの動機と社会への影響
今回のイーロン・マスク氏の投稿は、ソーシャルメディアの透明性と公平性を向上させるため、エンゲージメントファーミングという不正行為を排除しようとする決意表明と思われます。
インプレゾンビや意図的にインプレッション、エンゲージメントを増やす行為をXから除外することによって、より健全な討論や交流を促進し、プラットフォームの価値を高めることを目指すことが目的です。
ただし、交流企画等まで制限されるのかどうかについて、具体的な情報は出ておらず、今後の情報を待つ必要があると思われます。
エンゲージメントファーミングの範囲はどこまで?
転載がダメなのはわかるけど、どこまでがペナルティになるの?
これまで述べたような行為が該当すると思われるものの、正直なところ、現時点で「どこまでがダメなのか」について具体的な情報は出ておりません。
そのため、どこまでが対象となるののか、ハッキリとは分からない状況です。
Q&A
Q1: エンゲージメントファーミングとは具体的にどのような行為ですか?
A1: 可能性が示唆されているのは以下の行為です
- インプレゾンビ行為
(注目度の高いポストに意味不明なリポストを残す、又は内容をそのまま転載するなど) - Vote Bating(投票機能を使ったエンゲージメント戦術 )
- Share Bating(リポストを通じたプレゼント応募企画)
- Comment Bating(コメントで製品発売等を促す行為)
- 他のSNSへの過度な勧誘
- その他、「●●してください」など行動を促すポスト
Q2: エンゲージメントファーミングがXにどのような影響を与えるのでしょうか?
A2: エンゲージメントファーミングはXの信頼性を損ない、ユーザーの使い勝手を低下させます。
ニセモノのポストや意味のないリポストが増えたり、インプ稼ぎを目的とする意図的な交流が増えることは、本来評価されるべき質の高いコンテンツが見過ごされがちになり、全体のコンテンツ品質の低下を招きます。
また、ユーザーが偽情報に惑わされることで、プラットフォーム全体の価値が下がる恐れがあります。
エンゲージメントファーミングの全体まとめ: X(旧Twitter)の視点から
ここまでイーロン・マスク氏がポストした「エンゲージメントファーミング」について確認していきました。
ここがポイント!
- なぜ問題なの?:本来は見られるべきじゃない低品質なコンテンツが広まってしまいます。これにより、良質な情報やクリエイティブな投稿が埋もれてしまうため、問題となります。
- 具体的な影響:ユーザーの健全な体験が損なわれ、プラットフォーム全体の信頼性が下がってしまいます。
- 対策は?:X(旧Twitter)は不正行為を見つけ出しやすくするために、アルゴリズムを改良したり、ユーザーが不正を報告しやすいシステムを導入した可能性があります。(Grokを使用すると明言あり)
結論
ここまで述べてきたエンゲージメントファーミングの多くは、ソーシャルメディアの健全性を損なう問題であると判断されたからこそ、規制の対象となりました。
今までエンゲージメントファーミングによりインプレッションを稼ぎ、収益化をされていた方は、その考え方をかえなければならない岐路に立たされていると言えるでしょう。
いずれにせよ、Xが変化に対応しようとしていることには間違いありません。
今回のX社のエンゲージメントファーミング問題に対する取り組みは、私たち一人ひとりがソーシャルメディアを使用する際の意識を変える絶好の機会でもあるように感じました。
今後はより一層、自然なかたちでの交流と、信頼性のあるポストを心掛けていくことがより重要になってくると思われます。
私たちユーザーも、怪しい再投稿には注意するのはもちろんですが、自分自身の発信にも責任をもって行動することが求められそうです。
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