今度、初めて公園に子供を連れて行くんだけど、注意したほうがいい事とかある?
公園で注意しなければいけないといえば、虫刺されとかかな?
虫刺され…蚊くらいしか思いつかない…どんな虫に気をつければいけないのかな?
公園にはたくさん虫がいるので、全部危険!と思っていたらキリがないよ。なので、特にこの虫には注意しなきゃっていうものをピックアップして親が知っておくことで、万が一に備えることができるから、今回の記事ではそれを紹介していくね。
公園は、子供たちが自然と触れ合い、新しい発見をする場所。
しかし、公園の楽しさの中には、虫によるリスクも潜んでおり、特に、小さな子供を持つ親にとって、虫刺されや虫によるアレルギー反応は常に気になる問題ですよね。
蚊に刺された程度だったらそこまで焦らないけど、ハチに刺されたとか、ムカデに咬まれたとかだったら、どう対処すればいいかわからないかも・・・。
この記事では身近に潜む注意すべき虫等を画像つきで紹介しており、読むことで公園で遊ぶ際に遭遇する可能性のある危険な虫についての知識を深めることができます。さらに、虫から子供を守るための具体的な対策と、もし虫に刺された場合の応急処置方法を学ぶことができるでしょう。
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公園で遭遇しやすい、注意が必要な虫たち
ここでは、公園等のアウトドアにおいてどのような場所に注意が必要か、どのような対応ができるかを紹介したいと思います。
トビズムカデ
トビズムカデの特徴
特徴 | 頭部には1対の触角と、毒を持つ顎肢があります。 暗くて湿った場所を好みます。 ※外に放置していた靴の中に入っていることがあるので注意! |
活動時期 | 春~秋 |
生息環境 | 公園でトビズムカデなどのムカデ類に注意する際は、特に以下のような暗くて湿気の多い場所に警戒が必要です。 ・腐葉土や落ち葉の堆積した場所 ・石や丸太の下 ・木の根元や根周り ・草むらや低い植物の下 |
危険性 | 顎肢には毒があり、これに咬まれると痛み、腫れ、発赤を引き起こします。 また、ハチ毒と似ているため、アナフィラキシーショックが出ることもあります。 ⇒ショック症状が出るととても危険です!すぐに救急車を呼びましょう。 |
咬まれたときの応急処置(屋外) | 咬まれた場所を清潔な水と石鹸で洗い流します。 アレルギー反応や重篤な症状が出た場合は、速やかに医療機関を受診してください。 |
ムカデに咬まれた場合に注意すること
①口で毒を吸い出さない
ムカデは毒液を直接注入するのではなく、噛む際に皮膚に毒を塗りつけます。したがって、口で毒を吸い出す行為は、口の中に毒を入れることに等しく、口内の腫れや悪寒、嘔吐、気道閉塞などの危険性があるため、絶対に行わないようにしましょう。
②毒を絞り出そうとしない
上と同じ理由ですが、皮膚に毒を塗りつけるということから、毒を絞り出そうとする行為も避けるべきです。これは皮膚についた毒を傷口に塗り込むことになり、症状を悪化させる恐れがあるからです。
③温熱療法が有効といわれているが、過信しない
ムカデの毒はタンパク質でできているため、熱に弱いという特徴があります。そのため、43℃~46℃の熱いお湯で患部を洗い流すことでムカデの毒成分が失活し、痛みや腫れを抑える効果が期待できますが、42℃以下のぬるま湯だと失活せず、血行がよくなってしまい逆効果となってしまうため、注意が必要です。
前述のとおり、ムカデは爪で傷ついた皮膚の表面に毒を塗る、という方法をとるため、流水と石鹸で洗い流すだけでも大きな効果が期待できます。
私は小学生のとき、崖に空いた1cm大の穴に指を突っ込んでムカデが釣れた事があります。
メチャクチャ痛かった。。。
子供は好奇心旺盛なので、そのようなこともあるかもしれません。
絶対に指を入れないように注意しておきましょう。
症状が強い場合は、すぐに皮膚科等を受診するようにしましょう。
初期対応をしっかり行い、症状がそこまで強くない場合は、市販のステロイド入り軟膏等の使用で経過をみてもOKです。
参考文献:
ムカデに咬まれたらどうする?対処法と咬まれないための対策 | 害虫獣駆除サービス | お掃除サービスのダスキン (duskin.jp)
アオバアリガタハネカクシ
アオバアリガタハネカクシの特徴
特徴 | 体長約7mmで細長い虫です。 黒と橙赤の警告色を持ち、灯火にも飛来します。 |
活動時期 | 春~秋 |
生息環境 | 日本では全国に広がっており、水田、畑、湿った草地などに見られます。 4月から10月にかけて特に活発になり、6月から8月に最も多く見られます。 |
危険性 | 体液中に毒性アミドのペデリンを含んでいます。 体液が皮膚に付着すると、火ぶくれや膿疱を伴う線状皮膚炎を引き起こすことがあります。 症状は体液が付着してから2時間から1日後に現れ、悪化する可能性があります。 目に入ると、様々な眼の炎症を引き起こす恐れがあります。 |
体液が付着したときの対処法(屋外) | 体液が皮膚に付着したときは、できれば石鹸と水で洗い流してください。 野外で水道がない場合はペットボトルの水で流すか、ウェットティッシュで拭き取ることをお勧めします。 化膿止めの薬(ステロイド軟膏・抗ヒスタミン剤入り)を塗ると効果的です。 体液が目に入った場合は、失明の可能性があるため速やかに眼科で治療を受けてください。 |
アオバアリガタハネカクシを見かけた場合の注意点
①直接触らない
アオバアリガタハネカクシは体液中に毒性アミドのペデリンを含んでいるため、直接触れると潰れて体液が皮膚に付着し、線状皮膚炎や他の皮膚症状を引き起こす可能性があります。もし肌に付いた場合は、タオルやハンカチなどを使ってそっと払いのけるか、息で吹き飛ばしてください。
②潰さない
この虫は積極的に攻撃してくることはありません。問題となるのは体液の成分であるため、叩いたり潰したりして体液が飛び散ると、それが皮膚や目に付着する恐れがあります。もし虫が体に止まった場合は、叩かずにそっと払いのけてください。
③周囲に注意
アオバアリガタハネカクシは特に夜間に灯火に飛来する傾向があるため、夜間の屋外活動時には特に注意が必要です。 また、窓やドアの隙間から侵入することがあるため、網戸や防虫ネットの使用を検討してください。
④体液が付着した場合の対処
もし体液が皮膚に付着したときは、すぐに石鹸と水で洗い流すか、ウェットティッシュで拭き取ってください。体液が目に入った場合、失明の可能性もありますので、速やかに眼科で治療を受けましょう。
アオバアリガタハネカクシはとても小さい虫であることと、体液が付着してもすぐに痛みが出るわけではないことから、症状が出ても何が原因かわからないことも多いと思います。
ただ、子どものからだに線状の水膨れ、ミミズばれのような症状がでて、激しく痛がっていればこれの可能性もありますので、皮膚科を受診するようにしましょう。
スズメバチ(全般)
スズメバチの特徴
特徴 | スズメバチは、比較的大型で攻撃性が高いハチ科に属する昆虫です。 体長は種類によって異なりますが、一般的には2cm〜4.5cmの範囲です。 |
活動時期 | スズメバチの活動時期は種類により異なりますが、一般的には4月から11月頃までです。 特に8月から10月は、スズメバチが最も攻撃的になり危険性が高くなる時期です |
生息環境 | スズメバチは、地中、木の穴、土壁内など様々な場所に巣を作ります。 山林や里山など自然豊かな環境に多く生息していますが、都市部にも頻繁に見られます。 |
危険性 | スズメバチは、巣や自身に刺激が加わった際に攻撃します。 基本的には無意識に餌場や巣に近づいた場合に襲われることが多いです。 秋になると特に危険性が高まるため、山歩きやアウトドア活動時には注意が必要です。 |
刺されたときの対処法(屋外) | スズメバチに刺された場合、刺された箇所を冷やし、安静にしてすぐに医療機関を受診してください。 体にアナフィラキシーショックなどの重篤なアレルギー反応を示す場合、すぐに救急医療を受ける必要があります。 |
スズメバチを見かけた場合の注意点
①静かに行動する
スズメバチは、急激な動きや大きな音に反応して攻撃的になることがあります。スズメバチを見かけたら、静かにその場を離れるようにしましょう。
②巣に近づかない
スズメバチの巣に近づくと、巣を守るために攻撃される可能性が高まります。 巣を見つけたら、すぐにその場所を離れてください
③刺激を与えない
スズメバチは、自分や巣に対する刺激に非常に敏感です。スズメバチやその巣に向かって物を投げたり、水をかけたりする行為は避けてください
④服装に注意
スズメバチは黒い色に反応しやすいとされています。公園や自然の中で活動する際は、明るい色の服を選ぶことが推奨されます。
スズメバチに刺された場合の対応方法
①傷口を流水で洗い流す
傷口をきれいにし、ハチの毒を水で洗い流します。冷水を使用すると血管が収縮し、毒の吸収速度が遅くなる可能性があります。
②毒を絞り出す
指や爪で傷口をギュッと押して毒を絞り出します。水を使いながら行うと効果的です。ポイズンリムーバーの使用も効果的ですが、口で吸い出すのは絶対に避けてください。
③ステロイド軟膏を塗る
抗ヒスタミンを含むステロイド軟膏を傷口に塗ります。 これは一般の薬局で入手可能ですが、症状の完治にはつながらず、応急処置に過ぎないことに注意してください。
④刺された箇所を冷やす
氷や冷湿布、保冷剤などで刺された箇所を冷やします。これにより毒の拡散を遅らせることができます。
⑤速やかに病院へ行く
上記の処置はあくまで応急処置であり、病院での診察が必要です。 皮膚科または小児科(18歳以下の場合)で診てもらいましょう。ショック症状が出た場合、救急車を呼ぶようにしてください。
蜂に刺される一因として、外で干した洗濯物に蜂が紛れ込み、刺されてしまうケースがあります。洗濯物を取り込む際には、特に自然が多い環境では蜂が隠れていないか注意して確認するようにしましょう。
また、公園等では樹洞に営巣していたり、樹液を吸いにオオスズメバチが集まっていることもあります。そのような場所はkeepoutテープが貼られていることも多いですが、親は周囲の状況も事前に確認しておくようにしましょう。
参考文献:
スズメバチの活動ピーク! 秋のアウトドアで注意したい場所 – ウェザーニュース (weathernews.jp)
スズメバチの生態を知る〜行動パターンと危険性を知って対策しよう〜 (minhachi.jp)
アブ
アブの特徴
特徴 | 吸血するのはメスのみで、鋭い口吻によって皮膚を切り裂き血を吸います。 |
活動時期 | 主な活動時期は6月から9月で、特に7月から8月にかけて活動が活発になります。 気温が18~30度の範囲で活動し、暑すぎたり寒い冬の時期には活動しなくなります。 |
生息環境 | 草地の土壌中や山、河川、湿地、渓谷など自然豊かな場所に生息しています。 牧場や家畜がいる場所にもよく見られます。 |
危険性 | アブは人間に対して攻撃的ではありませんが、吸血する種類がいて、人間にも刺すことがあります。 刺されると強い痛み、腫れ、かゆみを引き起こし、症状は2日から2週間ほど続くことがあります。 |
刺されたときの対処法(屋外) | 刺された場所を水で洗い、毒素を絞り出す。 毒を吸い出す道具があれば使用する。 患部を冷やし、抗ヒスタミンやステロイド入りの軟膏を塗る。 症状が悪化する場合は皮膚科を受診する。 |
アブを見かけた場合の注意点
①静かに行動する
アブは突然の動きや騒音に反応して刺すことがあります。アブを見かけたら、静かに行動し、急な動きを避けるようにしましょう。
②刺激を与えない
アブに向かって手を振ったり、攻撃的な行動を取らないことが大切です。刺激を与えると反応して刺される可能性が高まります。
③適切な服装をする
長袖、長ズボン、靴下などを着用し、肌の露出を最小限に抑えることで、刺されるリスクを減らすことができます。
④虫よけ剤の使用
虫よけスプレーやローションを肌や服に塗ることで、アブからの保護を強化できます。
⑤明るい色の服を選ぶ
アブは黒や赤などの暗い色に引き寄せられる傾向があるので、明るい色の服を選ぶと良いでしょう。
⑥血の匂いや香りに注意
アブは血の匂いや強い香りにも反応するので、香水や香りの強い柔軟剤などの使用は控えめにしましょう。
ブユ
ブユの特徴
特徴 | ブユ(別名:ブヨ、ブト)はハエの仲間で、体長は約3~5mmです。 皮膚を咬みちぎって吸血します。この行為により、激しいかゆみや腫れを引き起こすことがあります。 |
活動時期 | ブユは主に3月から10月頃にかけて活動します。 特に朝夕の時間帯に活発に活動する傾向があります。 |
生息環境 | 清潔な水辺や木々に囲まれた場所に生息しています。 キャンプ場や野外フェスティバルなど、自然豊かな環境においてブユに遭遇する可能性が高まります。 |
危険性 | ブユに咬まれると、強いかゆみや腫れを引き起こすことがあります。 咬まれた箇所が悪化し、リンパ管炎やリンパ節炎を引き起こすこともあるため注意が必要です。 |
刺されたときの対処法(屋外) | 刺された場所を水で洗い、毒素を絞り出す。 毒を吸い出す道具があれば使用する。 患部を冷やし、抗ヒスタミンやステロイド入りの軟膏を塗る。 症状が悪化する場合は皮膚科を受診する。 |
ブユを見かけた場合の注意点
①肌の露出を抑える
ブユは肌に直接触れることで咬むため、肌の露出を抑えることが重要です。長袖、長ズボン、帽子や手袋などを着用することで、咬まれるリスクを減らすことができます。
②虫よけ剤の使用
ブユは虫よけ剤に反応します。特にディートやイカリジンを含む製品が効果的です。肌や服に適量を塗布することで、ブユからの保護を強化できます。
③明るい色の服を着る
ブユは暗い色に引き寄せられる傾向があるため、白や黄色などの明るい色の服を選ぶと良いでしょう。
④ハッカ油の利用
ハッカ油はブユを避けるのに効果的です。自作のハッカ油スプレーを作って携帯し、必要に応じて使用すると良いでしょう。
⑤水辺に近づかない
ブユは特に水辺に多く生息しています。朝夕や日が暮れてからの水辺付近の活動は特に避けることが望ましいです。
ブユは水中に卵をうみ、そこで増える昆虫です。そのため、ブユの被害は渓流などに近い場所が多く、一般的な公園では被害はそこまでないと思います。
水辺から100m以上離れると被害は半減すると言われています。
参考文献:
【虫刺され】『ブユ(ブヨ・ブト)』に刺されたらどうすれば?症状、対策、予防法を解説|田辺三菱製薬|ヒフノコトサイト (mt-pharma.co.jp)
ブユ(ブヨ・ブト)が発生する原因とは?ブユの習性を知って対策しよう! | For your LIFE (fumakilla.jp)
ヒトスジシマカ
ヒトスジシマカの特徴
特徴 | ちょっとした水溜まりでも幼虫は育つことができるため、家庭においては屋外に放置しているバケツや植木鉢の受け皿には注意が必要です。 水たまりに産み付けられた卵は2日から5日でボウフラになり、ボウフラになってから早いと1週間ほどで蛹(オニボウフラ)となり、その後3日ほどで蚊の成虫となります。 |
活動時期 | ヒトスジシマカは主に春から秋にかけて活動し、特に気温が25~30℃の時に動きが活発になります。 出現期は5月から11月ごろで、早朝と夕方に特に活動的です。 |
生息環境 | 主にアジアの温帯から熱帯に生息し、水気のある湿った場所を好む性質があります。 幼虫時代は水がないと生きていけないため、水たまりなどに卵を産みます。 |
危険性 | ヒトスジシマカはデング熱やジカ熱など、複数の感染症を媒介することが知られています。 吸血の際にはアレルギー反応を引き起こし、かゆみや腫れを生じさせることがあります。 |
刺されたときの対処法(屋外) | 刺された場合は、患部を流水で洗い、アレルギー反応を和らげるために抗ヒスタミン薬やステロイド軟膏を塗ることが推奨されます。 患部を冷やして痒みや痛みを和らげることも有効です。 |
こんなところでボウフラわくの!?というくらい、ちょっとした水たまりにわいてしまいます。特に屋外に放置している植木鉢の水うけなどは、鉢をどかすと大量にわいていることも…
庭などに色々ものを置いている家庭は、定期的にチェックすることをおすすめします。
ヒトスジシマカ対策
①肌の露出を最小限に
長袖、長ズボン、靴下を着用することで、肌の露出を減らし、蚊に刺されるリスクを低減します。
②虫よけ剤の使用
蚊が苦手とする成分を含む虫よけスプレーを使用して、身を守りましょう。特に露出している肌や衣服に適量を塗布することが有効です。
③明るい色の服を選ぶ
蚊は暗い色に引き寄せられる傾向があるので、白や黄色などの明るい色の服を着ると良いでしょう。
④水辺を避ける
ヒトスジシマカは水辺を好むため、特に水たまりや池の近くなどは避けるようにしましょう。
⑤屋外活動時の注意
特に夕方や早朝などの活動が活発な時間帯には、屋外での活動に注意が必要です。
⑥周囲の環境を整備
自宅の庭や近くの公園では、水が溜まりやすい場所を避け、定期的に清掃することで、蚊の繁殖を防ぐことができます。
参考文献:
ボウフラが発生する原因とは?ボウフラの退治方法と予防対策 | For your LIFE (fumakilla.jp)
イラガ(幼虫)
イラガの特徴
特徴 | イラガの幼虫は体長約25mm、多くのトゲを持った肉質の突起が特徴。 毒棘の先端が皮膚に触れると、毒液が注入されると考えられています。 |
活動時期 | 幼虫は7〜8月から10月頃にわたって見られます。 |
生息環境 | 様々な樹木の葉を食べ、特にカキ、サクラ、ウメ、アンズ、ケヤキなどに多くみられます。 |
危険性 | 刺されると電撃的な痛みを伴います。(痒みはない) 幼虫のみが毒を持っています。 |
刺されたときの対処法(屋外) | イラガに刺された場合、最初に刺された部位を清潔にし、冷やして痛みや腫れを和らげます。 皮膚に刺毛が残っている場合は、粘着テープで取り除き、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏を塗ると◎ 症状が重い場合や、目や呼吸器に影響がある場合は医療機関を受診してください。 |
イラガ対策
イラガは公園だけでなく、庭木等にも発生することがあります。
その場合のイラガ対策は以下の通りです。
①直接触れない
イラガの幼虫は毒針を持っているため、直接触れると刺される危険があります。
②子どもを守る
特に子どもがイラガに触れないように注意してください。
③保護服を着用
イラガがいる環境で作業をする場合は、長袖の服や手袋などを着用して肌の露出を避けることが重要です。
④環境を整備
イラガが生息する可能性のある草木を適切に管理し、発生を予防しましょう。
⑤刺された場合の対処
イラガに刺された場合は、刺された部位を冷やし、抗ヒスタミン軟膏やステロイド軟膏を塗るなどの対処をし、症状が重い場合は医療機関を受診してください。
毛虫がいることに気付かないまま刺されることも多いため、「電気がはしったような痛み」のあと、患部が大きく腫れた場合、イラガの存在を疑うようにしましょう。
参考文献:
イラガ類|害虫について|病害虫図鑑|アースガーデン ~園芸用品~|アース製薬株式会社 (earth.jp)
刺す毛虫3 イラガ/庭の刺す毛虫・刺さない毛虫 — 公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会 — (jataff.or.jp)
神奈川県衛生研究所/有毒ケムシ類-ドクガとイラガ (pref.kanagawa.jp)
オオハリアリ
オオハリアリの特徴
特徴 | 働きアリの体長は約4~4.5mm、黒色を基調とし、大顎と脚は褐色です。 |
活動時期 | 4~10月。 6月から9月にかけて結婚飛行を行い、その時期に最も活発になります。 |
生息環境 | 自然界では石や落ち葉の下、朽ち木の中などに営巣します。 人家の付近ではプランターの下などに営巣し、室内に侵入することもあります。 |
危険性 | オオハリアリには発達した毒針があり、刺されると鋭い痛みが生じ、その後軽い疼痛が持続しますが、通常1時間以内に治まります。 何度か刺されると、翌日以降かゆみを伴う紅斑が出現することがあるため注意が必要です。 |
刺されたときの対処法(屋外) | 刺された場合は、まず刺された部位を水で洗い、冷やして痛みや腫れを和らげます。 重い症状やアナフィラキシー症状が現れた場合は、すぐに医療機関を受診することが推奨されます。 |
オオハリアリを見かけた場合の注意点
①直接触れない
オオハリアリには毒針があり、刺されると痛みやかゆみを引き起こす可能性があるため、直接触れないようにしてください。
②距離を保つ
オオハリアリがいる場所からは距離を保ち、特に子どもやペットが近づかないよう注意してください。
③営巣場所に注意
オオハリアリは石や落ち葉の下、朽ち木などに営巣することが多いので、これらの場所を探索する際は特に注意が必要です。
④刺された場合の対処法を知る
もし刺された場合は、すぐに水で洗い流し、冷やして痛みを和らげることが重要です。 症状が重い場合は医療機関を受診してください。
⑤プロの対応を求める
オオハリアリは(日本では)シロアリを好んで捕食する昆虫です。毒餌を持ち帰らない場合もあるので、巣を見つけた場合は自分で駆除しようとせず、専門家に依頼することが安全かつ確実な方法となります。
公園等で最もよく見られる蟻は「クロヤマアリ」ですが、「クロヤマアリ」の腹部は蜜などを蓄えより運搬できるように発達して丸みを帯びているのに対して、「オオハリアリ」の腹部はそれがなく腹部が細長くなっているのが特徴です。
参考文献:
アリが刺す!?毒針を持つオオハリアリについてご紹介します|生活110番 (seikatsu110.jp)
ヨコヅナサシガメ
ヨコヅナサシガメの特徴
特徴 | 成虫の体長は約16-24mmとサシガメの中では大型。 頭部が細長く、腹部結合板は白と黒が交互に並び、ピアノの鍵盤のような模様が特徴です。 幼虫、成虫ともに他の昆虫を捕食する肉食性です。 |
活動時期 | 春から夏にかけて活動が活発になります。 成虫は6月頃に産卵し、卵は8月頃に孵化します。 冬場は幼虫で集団越冬を行います。 |
生息環境 | 日本の各地に分布しており、サクラ、エノキ、ケヤキ、クワ、ヤナギ、クスなどの大木の樹上で生活しています。 |
危険性 | 人間を積極的に襲う事はありませんが、不用意に触れると口吻で刺され、激痛を伴うため注意が必要です。 |
刺されたときの対処法(屋外) | 刺された場合は、すぐに水で洗い流し、冷やして痛みを和らげることが重要です。 痛みが強い場合やアレルギー反応がある場合は、医療機関を受診してください。 |
ヨコヅナサシガメを見かけた場合の注意点
①直接触らない
ヨコヅナサシガメは刺す能力を持っているため、見かけても直接触らないようにしてください。
②子どもに注意を促す
子どもが好奇心から触れようとする可能性があるため、特に注意を促してください。
③樹木の下で過ごす場合は特に注意する
ヨコヅナサシガメは特定の樹木に好んで生息するため、これらの樹木の近くでは特に注意が必要です。
ヨコヅナサシガメだけでなく、他のサシガメも口吻を刺してくる可能性がありますので、見かけた場合は触れないようにしておいたほうが無難です。
また、樹木の下で遊んでいると、知らない間に身体についていることも。そのような場合はタオルや衣類でそっと払いのけるようにしましょう。
参考文献:
ヨコヅナサシガメ | キケンな虫の虫ケア図鑑 | アース製薬 (earth.jp)
セアカゴケグモ
セアカゴケグモの特徴
特徴 | セアカゴケグモは、ヒメグモ科に属する有毒の小型クモで、黒い身体に背中の赤い模様が特徴的です。 とても臆病なクモで、積極的に攻撃してくることはありません。 |
活動時期 | 主に春から夏にかけて活動が活発になりますが、10℃以下でも産卵が可能で、1年を通して注意が必要。 |
生息環境 | オーストラリア原産で、日本では1995年に初めて発見されました。 以降、42都道府県で確認されており、一部では定着しています。 草木というよりは、人工物の隙間等を好んで営巣し、ベンチの裏側や吐水口、フェンスの隙間など、地面に近く直射日光が当たらない場所に造られることが多い。 |
危険性 | 人間を積極的に襲う事はありませんが、メスは毒を持っており、身の危険を感じると人を咬みます。 咬まれると激しい痛みを伴います。重症化することは少ないですが、全身症状が現れる場合があります。 |
刺されたときの対処法(屋外) | 咬まれた場合は、すぐに水で洗い流しましょう。 通常は、数時間から数日で症状は軽減しますが、重篤化する場合もあるので、医療機関を受診してください。 全身症状(痛み、発汗、発熱など)が現れた場合、119番に通報し救急車を要請しましょう。 |
セアカゴケグモを見かけた場合の注意点
①直接触れない
セアカゴケグモは毒を持っており、身の危険を感じると咬んでくるため、見かけても直接触れないようにしてください。
②子どもに注意を促す
セアカゴケグモは毒蜘蛛ですが、身近なところに潜んでいます。特に子どもは興味を持ち、触れようとする可能性があるため、事前に注意を促しておきましょう。
③人工物の隙間等に注意
セアカゴケグモは人工物の隙間や草むらなどに巣を作ることがあるため、これらの場所に注意が必要です。
ムカデと同じく、外に放置しているサンダルの中等に潜み、履こうとしたら咬まれる事例もあるので、必ず中を確認するようにしましょう。
参考文献:
セアカゴケグモ / 国立環境研究所 侵入生物DB (nies.go.jp)
特定外来生物、セアカゴケグモ。公園や校庭、身近な場所で見つけたら?|クモ|害虫なるほど知恵袋 (earth.jp)
セアカゴケグモ|東京都環境局「気をつけて!危険な外来生物」 (tokyo.lg.jp)
マダニ
マダニの特徴
特徴 | 体は平らで、成虫の大きさは数ミリメートル程度。 哺乳類から発せられる匂いや体温、体臭、振動などに反応して、草の上などから生物の上に飛び降り、吸血行為を行います。 |
活動時期 | 春から秋にかけて活動が最も活発で、特に暖かく湿度の高い環境で増えます。(秋~冬は休眠していると考えられている) |
生息環境 | 森林や草むら、藪などの自然環境に生息。 |
危険性 | マダニ科のダニで注意すべきなのは、吸血に伴う痛み、痒みではなく、様々な病原体を伝播させるという事。 |
咬まれたときの対処法(屋外) | マダニに咬まれていることがわかった場合、自分で処置せず、必ず医療機関(皮膚科)を受診しましょう。 マダニ科は吸血時にセメント様物質を放出し、皮膚と強く繋がっています。そのため、無理に引き抜くと体液が逆流して感染症リスクが上がるか、頭部が体内に残る恐れがあります。 |
マダニに咬まれないための注意点
①肌の露出を避ける
森林や草むら、藪などに入る際には、長袖、長ズボン、帽子などを着用して肌の露出を最小限に保つことで、マダニが直接皮膚につくことを阻止できます。
②虫よけ剤の使用
ダニに効果的な虫よけ剤を使用し、特に肌や衣服にしっかりと塗布します。
③草むらを避ける
草むらや藪など、ダニが多く生息し、肌に触れやすい場所を避けることが重要です。
また、草に直接座る行為も危険であるため、レジャーシート等を活用することも推奨されます。
④体のチェック
屋外活動後の上着等はそのまま自宅に持ち込まないようにしましょう。
服をチェックし、ダニが付着していないか確認します。付着していた場合はガムテープ等で取り除くようにしてください。
身体のチェックは、屋外活動後のシャワーや入浴時に行うようにしましょう。
小さな皮膚科では除去が困難な場合もあります。しかし、とても恐ろしい感染症である重症熱性血小板減少症候群(SFTS)をはじめ、日本紅斑熱、Q熱、ライム病、回帰熱、ダニ媒介性脳炎、オズウイルス等、多くの感染症の原因となりうるので、自身で対応しようと思わず、必ず専門医を受診して対応してもらうようにしてください。
参考文献:
ダニ媒介感染症|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
マダニ対策、今できること|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
大阪府/マダニ等による感染症に注意しましょう! (osaka.lg.jp)
マダニの感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」に注意しましょう!! – 広島県感染症・疾病管理センター(ひろしまCDC) | 広島県 (hiroshima.lg.jp)
ナメクジ
ナメクジの特徴
特徴 | ナメクジは陸産貝類に属する巻き貝の仲間。 主に夜間に活動します。 |
活動時期 | 1年中見られますが、多湿を好むため雨の多い4~6月と9~10月は特に活動的になります。 |
生息環境 | 草むらや木陰、石の下など、湿度が高く隠れる場所がある環境に生息します。 |
危険性 | ナメクジ自体は直接的な健康被害を引き起こすことは少ないですが、広東住血線虫という寄生虫の中間宿主であるため、注意が必要です。 |
触れたときの対応 | 子供が直接手で触れた場合は、水と石鹸で手を洗いましょう。洗わない手のまま、何かを食べる等の行為は絶対に避けてください。 |
ナメクジから広東住血線虫に感染しないための注意点
①ナメクジやカタツムリに直接触れない
公園で見かけても、素手で触れないようにしてください。万が一これらの生物に触れる場合は、手袋等を使用しましょう。
②生のナメクジやカタツムリを食べない
食べる人はいないと思いますが、海外ではふざけてナメクジを生のまま食べ、亡くなった方もいます。特に小さい子供さんはそのような判断ができないこともあるので、誤って摂取しないように注意してください。
参考リンク:ふざけてなめくじ食べた男性死亡、寄生虫で昏睡とまひ 豪 – CNN.co.jp
③手洗いを徹底する
ナメクジやカタツムリに触れた後は、石鹸と水で丁寧に手を洗いましょう。
間違っても、洗わないままの手で食べ物を食べないようにしてください。
④庭の管理をする
ナメクジやカタツムリの生息環境を減らすために、庭の草木を整理してください。
⑤生野菜を食べる場合はしっかりと洗う
スーパー等で買った野菜には、ナメクジ等がついていることもあります。
ナメクジの這った粘液にも寄生虫がいる可能性がありますし、ナメクジ本体を見逃すことにも繋がりますので、十分に洗わないで生食するのは危険です。
ナメクジといえば塩をかける!というイメージ強いですが、塩はあまり効果的ではないようです。自宅庭にでたときは熱湯をかけて駆除しました。他の害虫にも言えることですが、凍らせるスプレーや熱湯などは薬剤耐性を獲得した害虫にも効果的な最強の駆除方法だと思っています。
(但し、場所によっては下の素材が痛むのでそこは難点)
参考文献:
ナメクジはどこからやってくる?カタツムリとの違いはどこ?|その他|害虫なるほど知恵袋 (earth.jp)
広東住血線虫症とは (niid.go.jp)
虫の被害を抑えるため、親ができる予防措置と注意点
虫の被害をうけにくく、活動しやすい服装を選ぶ
ここまでで何度か紹介してきましたが、虫の被害は服装によって抑えることができます。
濃い色は避け、薄い色の服を着る
我々と世界と異なり、虫は白黒の世界で生きています。そして、蚊やブヨ、ハチなどは黒に反応しやすいため、明るい色の服装を選ぶのが良いと言われています。
でも、虫からみて明るい色、とか分からないよ…
一般的な色をモノクロにした画像を作ったので、服装選びの参考にしてね↓
↓モノクロ加工
また、黄色い遊具ばかり虫が集まるのはなぜ? 調べて分かった「虫の目」の仕組み:中日新聞Web (chunichi.co.jp)という記事の中では、虫の視覚について紹介されています。
蚊などを避ける、という意味では白い服装が一番ですが、全身白、というのは難しい。。。
淡い色も混ぜて全体的に明るい色の服装になっていれば大丈夫そうです。
長袖・長ズボン・帽子などを着用し、肌の露出を抑える
長袖・長ズボンの着用
近所の公園等ではいつも長袖…とはいかないかもしれませんが、山や川が近い、郊外の公園等に行く場合、虫刺されを防ぐために、長袖のシャツや長ズボンを着用することが効果的です。
薄手の素材を選べば、暑い季節でも快適に過ごせるものもあります。特に、蚊は肌の露出部分を狙うため、腕や脚を覆うことで刺されるリスクを減らせます。
ガーデニング等の際にも長袖・長ズボンでの対策は有効です。
香りの強い柔軟剤や香水を避ける
公園での外出時、虫刺されを防ぐための重要な一歩は、香りの強い製品の使用を避けることです。
香水や香りの強い柔軟剤は、蚊やその他の昆虫を引きつける可能性があります。
庭やベランダに干している洗濯物にハチが紛れていて、取り込んだあとに刺された、というのはよく聞く話です。洗剤や柔軟剤の香りを餌場のものだと蜂が勘違いしてよってきてしまうほか、スズメバチの種類によっては攻撃の対象であると勘違いしてしまうこともあるため、においの強い柔軟剤は避けた方が無難です。
虫よけスプレーを使用する
虫よけスプレーの使用は効果的な対策の一つです。
①虫よけスプレーの選び方
- 成分に注目:ディート(DEET)やイカリジンなどの有効成分が含まれている製品を選びましょう。 これらの成分は蚊やダニなどに効果的です。
- 持続時間を確認:製品によって効果の持続時間が異なるため、活動時間に合わせて選ぶことが大切です。
イカリジンは2015年に日本で承認された虫よけ成分で、蚊、ブユ、アブ、マダニの4つのみに効果を発揮します。年齢による使用・回数制限がないことで、気になるタイミングで何回でも塗り直せることから、新たに注目を集めています。
②虫よけスプレーの使用方法
- 肌に直接吹きかける:露出している肌に直接スプレーしましょう。顔に使用する場合は、手にスプレーしてから顔に塗布すると安全です。
- 衣服にも使用する:肌だけでなく、衣服にも吹きかけることで、より高い防虫効果が期待できます。
- 定期的に再塗布する:汗をかいたり、水遊びをしたりすると効果が落ちるため、数時間ごとに再塗布することが重要です。
③虫よけスプレーの安全な使用
- 使用前にパッチテストを行う:肌が敏感な人は、使用前に少量を肌に塗り、アレルギー反応がないか確認しましょう。
- 目や口には使用しない:目や口の周りは避け、特に子供が使用する際には大人が監督してください。
- 通気の良い場所で使用する:スプレーは換気の良い屋外で使用し、吸入を避けましょう。
【まとめ】公園で遭遇する危険な虫とその対策:子供と安全に公園を楽しむためのガイド
公園での遊びは子供たちにとって貴重な体験ですが、虫のリスクも伴います。今回ご紹介した虫は、身近にみられる虫が多いため、なんとなく『こんな虫もいたな~』と頭の片隅に覚えておくことで、いざというときの対応に役立てていただければと思います。
また、親としては、虫除け剤の使用や適切な服装を選ぶなどの予防措置を取り、子供を虫から守ることも重要ですし、子供に自然の中での安全な振る舞いを教えることも大切です。
子供の安全な公園ライフのため、親も必要な知識をしっかりと身に着けておきましょう!
色んな虫がいたね…
見たことのある虫もいたけど、覚えきれないかな~…
全部覚えておく必要はない!
ただ、『こういう虫がいる』ということをなんとなく覚えておくことで、いざ遭遇したときに「ちょっと待てよ・・・?これどっかで見た気が・・・」となることに意味があるんだ。
そっか~。
子供たちには公園での遊びを楽しんでほしいけど、虫はどこにでもいるもんね。
刺されたりケガしたりしないにこしたことは無いけど、万が一の準備も大切ってことだね!
そういうこと!
万が一刺された場合、『何に刺されたのか』『刺された直後の患部の状態』などを写真にとっておくと、皮膚科の先生が治療を進めやすくなるので、応急処置等終わったら撮っておくように。
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